大学院受験について思い出したこと

大学院

明日、大学院の学校説明会があります。それで、修了生としてお話する機会があるのですが、何を話そうかと考えておりました。思考の整理も兼ねて、明日お話する内容について、書いてみたいと思います。

とにかく時間がなかった

3年前の2018年12月中旬、税理士試験の相続税法に合格しました。8月中旬の試験が終わり、その後、8月19日に、長男が無事誕生しました。本当は、自己採点して、合格可能性が高いことを確認して、8月から大学院受験の準備にとりかかれることが理想でした。しかし、自己採点の結果、大原は、ボーダーラインにわずか+2点(その後ボーダーラインが上方修正され、ボーダーギリギリになった。)という結果となり、講師からも「年内、学校に通った方がいい。」とのアドバイスを受けて、9月から12月まで、水道橋の校舎に通って勉強してました。

一方のTACは、合格確実ラインを超えていたので、今振り返って考えてみると、8月から大学院の勉強を始めてもよかったのですが、もし落ちていたらということを考えると、年内全く勉強しないという選択はできませんでした。

12月の税理士試験の結果を確認し、準備期間がないことから、試験が研究計画書と面接のみの大学院を探しました。その結果、見つかったのが以下の3校でした。

  • 日本大学大学院経済学研究科
  • 文京学院大学大学院
  • LEC大学院

日本大学大学院の学校説明会はすでに終わっていました。そのため、文京学院大学大学院の説明会に参加しました。12月24日に説明会に参加し、諸先輩方の話を聞いて、大学院生活は、大変そうだが、面白そうだという印象を持ちました。それから、ゼミ毎の相談に移りました。資産税のゼミに入りたいと思っていました。そのため、配偶者控除のことについて、こういうことを研究計画書に書きたいという内容を先生に見て頂きました。その際、「これは民法を変える内容になるので、まずい。」というアドバイスを頂きました。

多少は研究計画書の作成につながるかなと思っていたので、さすがにまずいなと思いました。日大の入試まで残り2週間の状況で研究計画書を何とか書き上げないといけないととても焦っていた時期でした。

参考文献を探す

時間がない状況で、まず何をしたかといいますと、書きたいテーマを決めました。当時相続税と贈与税との一体化について興味がありましたので、金子宏先生の租税法を購入し、該当する論点について通読しました。租税法には、裁判例等も記載されてますので、確認されたほうがよいかと思います。

次に、自分の選んだテーマについて先行研究がないか探しました。ciniiがいいと思います。ciniiは論文等の学術情報で検索できるデータベースサービスです。当時はその存在を知らなかったので、googleでキーワード検索とかして、何とか先行研究を探してました。その中に税務大学校論叢がありました。

税務大学校論叢には、税務大学校研究部の教授等が執筆した租税・税務会計等に関する研究論文、判例研究、租税資料紹介等が収録されています。分量は、約100ページ位。読むには時間がかかりますが、参考文献も多いので、それを取っ掛かりに参考文献を読み進めるというのも一つの方法だと思います。

説明会の中で、所得税法の先生が、研究計画書の添削をしてくれるとのことでしたので、2018年12月23日に説明会を受け、何とか翌日中に最初の研究計画書を書き上げ、メールでお送りしました。

添削して頂けたことは、幸運だった

研究計画書を添削して頂き、返事をすぐ頂いたのですが、大幅な手直しが必要なことはすぐにわかりました。「冒頭の書き出しが唐突すぎる。」「問題提起が、自分から湧き上がってきたように読めず、他から引っ張ってきたみたい。」など、これは期限までに出せないのではととても不安になりました。

しかし、出願しないかぎりは合格できないので、年末年始は研究計画書に専念してました。2019年1月7日に2回目の添削をお願いしました。その後、添削のやり取りを繰り返し、4回目でようやくOKを頂きました。

確かに、最初の研究計画書よりも、4回目の研究計画書のほうが、内容がはるかに良くなっておりました。

結果どうなった?

受験予定だった上記の3校についてですが、日本大学大学院は、添削の途中で研究計画書を提出しなければならなくなり、明らかに準備不足で不合格でした。

文京学院大学大学院に出願し、面接を経て合格しました。LEC大学院は結局受験しませんでした。LEC大学院は、当時他の大学院に比べ、3割以上高かった(2年間で270万円)ので、文京学院大学大学院に不合格だったときは、LECに行こうと決めてました。

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