税理士登録に必要な書類について

税理士

今回は、税理士登録に必要な書類について書いてみたいと思います。

税理士として仕事をするためには、税理士登録しなければなりません。これは法律で定められています。令和3年の3月に、税理士試験の免除申請をしましたが、その際に提出した書類も相当ありました。しかし、今回の税理士登録のために提出する書類の量はこれを上回るものでした。

(登録)税理士となる資格を有する者が、税理士となるには、税理士名簿に、財務省令で定めるところにより、氏名、生年月日、事務所の名称及び所在地その他の事項の登録を受けなければならない。(税理士法第18条)

税理士登録に必要な書類

提出書類をまとめてみます。

  1. 税理士登録申請書(第1号様式)5通 正本以外4通については、コピーで差し支えないとのことでしたので、4通はコピーにしました。
  2. 登録免許税領収証書(6万円)納付書で納付します。
  3. 登録手数料(5万円)
  4. 写真 3葉のうち1葉は税理士証票に使います。
  5. 本籍の記載のある世帯全員の住民票の写し(マイナンバーの記載のないもの)コピーは不可
  6. 身分(身元)証明書
  7. 資格を証する書類(原本との照合確認を受ける。) 税理士試験合格者の場合、税理士試験合格証書のコピーが必要です。また、税理士試験免除者は、税理士試験免除決定通知書のコピーが必要でした。
  8. 履歴書(第3号様式) 履歴書は1日も空かないように注意しました。
  9. 誓約書(第4号様式)
  10. 税理士会会長宛の誓約書
  11. 直近2年分の確定申告書のコピー又は住民税の(非)課税(所得)証明書(所得の確認できるもの) 非違行為や租税回避行為の有無など、適正な申告納税を行っているか確認するためのものです。
  12. はがき(日本税理士会連合会所定のもの) 後日、登録番号が書かれたものが送られます。
  13. 在職証明書(第2号様式)
  14. 在職証明に係る印鑑登録証明書
  15. 源泉徴収票又は確定申告書のコピー 11.と重なりますが、なぜか必要でした。

私は、登録即開業の予定でおりましたので、上記に加えて、次の書類が必要でした。

  1. 税理士事務所の設置に関する書類
  2. 無職期間の事情説明書 原則6か月以上ある場合、非違行為の有無を確認するために提出します。
  3. 退職理由説明書 退職から就職まで期間がある場合に記載します。
  4. 退職同意書

取得難易度が高いと感じた書類

難易度が高いと感じた書類は、上の赤字の書類だと思います。

13.在職証明書(第2号様式) 

申請者がいつからいつまで税理士事務所等に在籍しているか記載し、代表者が証明します。書類の半分から下側は、在職証明書副票となっており、証明者の業種、資本金、従業員数、青色申告申告しているかどうか、登録申請者を青色事業専従者としているか、源泉徴収簿をつくっているか。と事務所に関する細かいことを書かなければなりません。当時は所長の印鑑が必要でした。

14.在職証明に係る印鑑登録証明書

在職証明書には押印が必要でした。それに係る印鑑登録証明書も要求されます。自分の登録のために所長にわざわざ取りにいってもらうことになりますので、なかなか難易度は高いかなと。

4.退職同意書

申請者は、勤務先を令和〇年〇月〇日に退職します。そのことについて勤務先から承認を得ています。として、所長から署名をもらうものです。

もし、書類を出してもらえなかったらどうする?

登録即開業の場合は、提出する書類も多く、また、勤務先に書いてもらう書類も、勤務先で登録するよりも多くなります。そのため、事前に所長と十分に話し合いをしておくことが必要だと思います。

私の場合は、快く書類をご用意頂けたのですが、なかには、所長から「あと〇年、この事務所で働くことを約束しないと判を押さない」と言われたなど聞きます。まずは、書類を出して頂けるように粘り強く交渉することです。それでも無理な要求をされた(今までの経験上それが予想される)ときは、在籍を証明する書類(給与明細、源泉徴収票)を持って税理士会に相談されることをお勧めします。

さいごに

税理士登録に必要な書類は、種類も量も多いです。ですが、税理士になるまでの最後の試練(⁈)なので、時間はかかるかもしれませんが、頑張って揃えましょう。毎月25日辺りが締切です。

私は、国税庁から免除通知が届いたら、すぐ提出できるようにある程度準備をしていました。それでも書類を提出するまでに日にちがかかって、令和3年8月15日に東京税理士会に書類を提出しました。

所属予定支部での面調査(提出月の翌月初旬から中旬までの平日、私の場合、9月4日でした。)

令和3年9月21日 東京税理士会での書類審査

令和3年10月15日 日本税理士会連合会での書類審査

令和3年10月20日 日本税理士会連合会・登録審査会 登録決定後はがきが届きます。

令和3年10月26日 入会手続会 東京税理士会館で税理士証票の交付、入会手続を行います。

但し、郵便サービスが変わったため、はがきが届く前に、入会手続会の案内書類が先に届いたという話をよく見聞きします。今振り返って考えてみると、登録に必要な書類を揃えて、常識の範囲内で対応しておけば、何も心配することはないかなと思います。

 

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